内科の主な疾患
風邪(細菌性、ウィルス性)
主にウイルスや細菌が原因で起こる呼吸器の感染症です。一般的な風邪の多くはウイルス性で、鼻水やのどの痛み、発熱などの症状が数日から1週間ほどで自然に改善します。一方、細菌性の場合は高熱が続いたり、のどの強い痛みや膿のような痰がみられることがあります。
インフルエンザ
毎年冬になると流行するインフルエンザウイルスによる感染症です。風邪と混同されがちですが、症状の強さや合併症のリスクはまったく異なります。特に小さなお子さんや高齢の方、基礎疾患のある方では、重症化やインフルエンザ脳症など深刻な合併症を起こすこともあります。現在ではタミフルをはじめとする薬も開発され、早期治療により早期回復を図ることが可能となっています。また毎年流行の型を予測したワクチンも接種されており、感染率低下や重症化予防に役立っています。
コロナ(COVID19-9)
発熱やのどの痛み、咳、全身のだるさなど、風邪に似た症状から始まることが多く、人によって症状の強さは異なります。潜伏期間は2~5日程度で、症状が出る前から他人にうつる可能性があります。陰性でも症状が続く場合は注意が必要です。感染力が強く、早期に診断し治療を行うことが重要です。
脱水症(熱中症)
体内の水分が不足し、ミネラルのバランスが崩れて体の働きがうまく保てなくなる状態です。喉の渇きやめまい、頭痛など軽い不調から始まり、進行すると意識障害や命に関わることもあります。季節を問わず起こるため、早めに体のサインに気づくことが大切です。
アレルギー性鼻炎
私たちの身体には、外敵が体内に入ってきた際に身体を守るための防衛機能(免疫)が備わっています。しかし、本来無害な花粉やハウスダストに対しても免疫が反応してしまい起こるのがアレルギー反応です。
アレルギー性鼻炎は、このアレルギー反応によって鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れる疾患です。
貧血
血液の成分であるヘモグロビンが不足し、酸素の運搬力が落ち、疲れやすさや倦怠感、めまい、立ちくらみ、息切れ、動悸などの症状がみられます。原因によっては顔色が悪くなったり、爪が割れやすい・反り返る、舌の痛みや口内炎が起こることもあり、日常生活の中で不調として現れやすいのが特徴です。
高血圧
高血圧症は自覚症状がほとんどないまま進行することが多い病気ですが、血圧が急に上昇すると、後頭部の頭痛や頭の重さ、顔のほてり、動悸、めまい、吐き気、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。疲労やストレス、寒暖差をきっかけに体調の変化として自覚される場合もあり、日常生活の中で見過ごされやすいのが特徴です。進行すると動脈硬化など様々な部位に影響を与えます。
不整脈
脈のリズムが崩れ、脈が遅くなる、速くなる、飛ぶ、不規則になるといった変化がみられます。種類によっては血流低下により、めまいやふらつき、動悸、息切れ、胸の違和感などが起こることがあり、突然の意識消失を伴う場合もあります。
狭心症
狭心症は、心臓に十分な血液が送られなくなることで、胸の痛みや圧迫感などの症状を引き起こす疾患です。主に冠動脈(心臓に酸素や栄養を供給する動脈)が狭くなったり詰まったりすることで、心臓への血流が一時的に不足することが原因となります。早期に適切な治療を行わないと、心筋梗塞や心不全に進行するリスクがあります。
心筋梗塞
狭心症の状態が一定時間経過し、心臓の筋肉が壊死してしまう疾患です。
症状としては胸の中央や左側に強い圧迫感や締めつけられるような痛みが突然現れ、肩や腕、首、背中に広がることがあります。緊急に処置が必要な疾患であり、早期に治療介入が必要です。
心不全
様々な原因で心臓の機能が低下することで発症する疾患です。症状としては階段昇降時や歩行時の息切れ、呼吸困難、疲れやすさが目立つようになります。足や顔のむくみ、体重の急な増加、動悸、夜間の咳などが現れることもあり、進行すると横になった際に息苦しくなることもあります。
気管支喘息
気管支喘息は、気管支が狭くなり、ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴や息苦しさを伴う疾患です。頻繁な咳嗽や息切れ、胸の圧迫感やのどの違和感を伴うこともあり、発作的に呼吸が苦しくなることが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に呼吸が止まることで、いびきや呼吸の乱れ、睡眠の質の低下がみられます。起床時の口の渇きや頭痛、日中の強い眠気、疲労感が続くのが特徴で、十分に眠っているはずでも休息感が得られません。呼吸が一時的に止まるため、重篤な場合は突然死につながってしまうこともあります。
気管支炎
乾いた咳や痰がからむ咳が続き、胸の痛みや息苦しさを伴う疾患です。夜間に咳が強くなることも多く、発熱がみられる場合もあります。症状によっては咳やゼーゼーするなどの症状が2週間以上続いてしまうこともあります。
肺炎
ウイルスや細菌などの感染を起こし肺で強い炎症を起こしてしまう疾患です。風邪に似た症状から始まることもありますが、高熱や寒気、強いせき、痰、胸の痛み、息切れ、全身のだるさなどが現れます。免疫力低下がある方や高齢の方では重症化することもあり入院が必要になることもあります。
間質性肺炎
炎症により肺に線維化が起こり硬くなることで呼吸苦が起こる疾患です。初期では坂道や階段での息切れ、乾いた咳、疲れやすさがみられます。進行すると、安静時でも息苦しさを感じ、呼吸が浅く速くなります。少しの動作で強い息切れが出るなど、日常生活に影響が及ぶことがあります。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
喫煙などが原因になり気管支や肺胞が障害され、空気の通り道である気管支が狭くなる疾患です。症状としては咳や痰が長く続き、少し体を動かしただけでも息切れや息苦しさを感じるようになります。進行すると階段や歩行がつらくなり、胸の圧迫感や呼吸のしづらさが目立ちます。初期は年齢や体力低下と見過ごされやすく、徐々に日常生活への影響が大きくなるのが特徴です。
肺がん
肺に発生するがんで、初期には自覚症状が少ないことが多く、咳が長く続く、痰が増える、息切れしやすくなるなどの変化で気づくことがあります。進行すると血痰、胸の痛み、強い息苦しさ、声のかすれ、体重減少や強いだるさが現れることもあります。
糖尿病
糖尿病とは体内の血糖値をうまくコントロールができなくなり、血糖値が高い状態が続く疾患です。代表的な初期症状には「喉の渇き」、「トイレが近くなる」、「倦怠感」などがあります。病状が進行すると「視力の低下」や「手足のしびれ」、「腎機能の低下」などを引き起こすため、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせた早期の治療介入が重要です。
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症は自覚症状がほとんどなく、日常生活の中で体調の変化として気づきにくい病気です。多くは健康診断でコレステロール高値や中性脂肪高値で指摘されます。進行するとと血管の内側に脂質がたまり、動脈硬化の進行が起こり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの重大な病気につながることがあります。
高尿酸血症(痛風)
痛風は、尿酸の結晶ができることで炎症が起こり、突然関節に激しい痛みと腫れが起こるのが特徴です。特に足の親指のつけ根に多く、赤く腫れて熱を持ち、触れるだけでも強い痛みを感じます。夜間や早朝に発作が起こりやすく、数日から1週間ほど続くことがあります。
甲状腺疾患
首にありホルモンを出す甲状腺という臓器に異常がおこりきたす疾患です。甲状腺ホルモンの過不足により全身にさまざまな症状が現れます。ホルモン過剰により動悸や体重減少、汗が多い、手の震え、不眠がみられることもあれば、ホルモン低下により疲れやすさ、むくみ、体重増加、寒がり、便秘などが出る場合もあります。首の腫れや声のかすれで気づくこともあり、血液検査や超音波(エコー)検査で診断に至ります。
バセドウ病
甲状腺ホルモンが過剰となり、動悸や脈の速さ、暑がり、多量の発汗、手の震えがみられます。食欲があっても体重が減少し、不眠やいらいら感、疲れやすさ、筋力低下を伴うこともあります。眼球が突出し、顔つきが変わる場合もあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが減少することで代謝が低下します。症状としては疲れやすさや強い眠気、顔や手足のむくみが現れます。便秘、体重増加、寒がり、肌の乾燥、脱毛、声のかすれなどがみられることもあり、全身の不調として気づかれるのが特徴です。
帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうを引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。幼少期に感染したウイルスが潜伏しており、何かしらの理由で免疫力が低下した際に発症します。症状は体の左右どちらか片方に、神経に沿って、帯のような水ぶくれができ、強い痛みを伴います。現在ではワクチン接種も推奨されており、予防治療を行っていく疾患の1つです。
膀胱炎
尿の感染が起こり、膀胱で炎症を起こす疾患です。排尿時のチクチクするような痛みや違和感、少量しか出ないのに何度もトイレに行きたくなる頻尿が特徴的です。排尿後もすっきりしない残尿感や、下腹部の不快感を伴うことがあり、尿に血が混じったり、においが強くなる場合もあります。女性に多く、日常生活の中で気づかれやすい症状が特徴です。
前立腺肥大症
年齢などの影響で前立腺が肥大し尿が出にくい、勢いが弱い、排尿に時間がかかるといった排尿障害が現れます。夜間に何度もトイレに行く夜間頻尿や、尿が途中で途切れる、排尿後も残っている感じがする残尿感を伴うこともあります。進行すると急に強い尿意を感じたり、尿漏れや尿が出なくなる尿閉が起こることもあり、カテーテル挿入が必要になることもあります。
尿路結石症
腎臓から膀胱までの尿の通り道に結石がはまり込み強い痛みが起こる疾患です。突然あらわれる腰や脇腹の激しい痛みが特徴で、姿勢を変えても楽にならず、波のように痛みが強まることがあります。尿に血が混じる血尿や、排尿時の違和感、頻尿を伴う場合もあります。強い痛みにより吐き気や嘔吐が起こることがあり、感染を伴うと発熱や悪寒がみられることもあり