インフルエンザ

インフルエンザとは

毎年冬になると流行するインフルエンザウイルスによる感染症です。風邪と混同されがちですが、症状の強さや合併症のリスクはまったく異なります。特に小さなお子さんや高齢の方、基礎疾患のある方では、重症化やインフルエンザ脳症など深刻な合併症を起こすこともあります。現在ではタミフルをはじめとする薬も開発され、早期治療により早期回復を図ることが可能となっています。また毎年流行の型を予測したワクチンも接種されており、感染率低下や重症化予防に役立っています。

インフルエンザの症状

インフルエンザの初期症状は、突然の高熱が代表的ですが、他にも以下のような症状が出現します。

  • 38℃を超える急な発熱
  • 強い倦怠感・寒気
  • 頭痛・関節痛・筋肉痛
  • 喉の痛み、咳
  • 胃腸症状(特に子ども)

発熱や全身のだるさは、通常の風邪とは比較にならないほど強く、「急に具合が悪くなった」と感じるのが特徴です。

インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザの潜伏期間は、感染してから1〜3日程度とされています。この間は無症状であっても体内でウイルスが増殖しており、他人への感染源となることもあります。

家族や職場で感染者が出た場合は、自身の体調変化に注意し、必要に応じてマスクや手洗いなどの予防策を徹底しましょう。

インフルエンザの検査

クリニックでは、鼻や喉から綿棒で検体を採取し、15分程度で結果が出る迅速抗原検査を行うのが一般的です。そのため発症後12時間以上経ってからが望ましいとされています。あまりに早い段階では、ウイルス量が少なく陰性になる可能性があるためです。

最近ではPCR検査を行う医療機関もあり、より早い時期に診断が可能となっております。

重症化に注意したい「インフルエンザ脳症」

特に小児で注意が必要なのが、インフルエンザ脳症です。高熱に伴って意識がもうろうとしたり、意味不明な言動、けいれんが見られた場合は、ただちに医療機関を受診してください。

以下のような症状が出たらすぐに医療機関へ:

  • 名前を呼んでも反応が鈍い
  • 意識がぼんやりしている
  • 手足のけいれん
  • 意味不明な発言・行動

インフルエンザ脳症は進行が早く、命に関わることもあるため緊急対応が必要です

インフルエンザの治療

現在インフルエンザの治療薬は様々な種類のものが出ております。

分類薬剤名投与方法投与期間
ノイラミニダーゼ阻害薬タミフル内服5日間
リレンザ吸入5日間
イナビル吸入1回
ラピアクタ点滴1回
PAエンドヌクレアーゼ阻害薬ゾフルーザ内服1回

当院Drよりひとこと

インフルエンザは、ただの風邪と違って感染力も強く、重症化しやすいため早い対応が症状の軽減と重症化予防のポイントになります。ワクチンの接種や日常的な予防策に加え、体調の異変にすぐ気づくことが大切です。

「熱が急に出た」「関節が痛い」と感じたら、自己判断せず医療機関にご相談ください。当院では、迅速検査と診察を通じて、適切な治療とアドバイスを行っております。